国際ラグビーボード(IRB)が定める「ラグビー殿堂」(IRB Hall of Fame)に、OBの坂田好弘氏(現関西協会会長)が選ばれ、記念品の特別授与式が6月5日に名古屋・瑞穂ラグビー場で行われた「IRB パシフィック・ネーションズカップ 2012」日本-フィジー戦のハーフタイムに行われました。
坂田氏は全世界で51人目の殿堂入りで、日本からは初となります。特別授与式では、IRB理事である矢部達三・財団法人日本ラグビーフットボール協会専務理事から記念のキャップとピンが手渡されました。
*坂田好弘氏の略歴等は4月26日の掲示板記事をご参照下さい。
以下に、IRBのプレスリリースの抄訳をご紹介します。
国際ラグビーボードは1960年代の世界で最も優れた選手の一人で、おそらく、今日に至るまで日本で最高の選手である坂田好弘氏のラグビー殿堂(IRB Hall of Fame)入りを決めた。坂田氏は51人目の殿堂入りとなる。
「Demi」の愛称で知られる坂田氏は1942年生まれ。高校でラグビーを始め、当時の日本で主導的選手育成の場だった同志社大学に進学した。同大学2年時の1967年、坂田氏は日本代表16キャップ中初のキャップを獲得した。優れたスピードと粘り強さを持つ左ウイングとして、坂田氏は60年代後半に日本代表の常連となり、6年間の代表歴の中で計13トライを挙げた。このうち4トライは歴史に残る1968年のオールブラックス・ジュニア戦で記録している。
1969年には、ニュージーランドラグビー年鑑による「世界で最も優れた5人の選手」に、フランスのジョー・マソやニュージーランドのシド・ゴーイングらと共に選ばれ、翌シーズン、カンタベリー州代表に選ばれた。このシーズン、坂田氏はニュージーランド大学選抜に選ばれ、ニュージーランド・バーバリアンズでもプレーした。1973年に日本代表を退いた後、坂田氏は大阪体育大学で指導の道に進み、現在も同大学で体育学部教授を務める。ラグビー指導や国際体育比較論、ラグビーにおける人工芝などの分野の研究者でもある。
「IRB Hall of Fame」は毎年、ラグビーの発展に著しい貢献をした個人や団体を顕彰している。今年の殿堂入り選考のテーマは「グローバルスポーツとしてのラグビー」で、世界中で何百万人もの男女によってプレーされる世界的なスポーツであるラグビーの発展を祝うものである。
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