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2023/04/09

インド派遣で学んだこと2

2月16日~3月13日にかけての約1か月間、弊部部員8名がJICA(青年海外協力隊)の一員として、インドでのラグビー普及活動を終え昨日帰国しました事をご報告いたします。

 

以下、参加メンバーからのコメントになります。

今回はPart2になります。

 

岩下健太郎(4・経済)

 

私は1か月間、JICA青年海外協力隊としてインドに派遣され、ラグビーの普及活動に従事してきました。裸足でツルツルになったボールで練習しているのに、眼をキラキラさせて「プラクティス」と練習をせがむ子どもや、貪欲にプレーを吸収しようとする学生に刺激を受けました。また、言葉が通じなくても繋がれたことで、ラグビーの楽しさを再確認できました。グラウンドまで牛の群れに囲まれて歩いたり、宿泊先の水が出なくなったり色々なことがあった1か月間でしたが、何ものにも代えがたい経験でした。今回の学びを残りの大学ラグビー、その後の人生に活かしたいと思います。

 

野田廉(4・大分舞鶴)

私がインド派遣を通じて感じたことは3つあります。

1つ目が、「ラグビーの魅力」です。英語でもヒンドゥー語でもない、現地の言葉を話す彼らの共通言語となったのがラグビーボールでした。スポーツの持つ、非言語コミュニケーションの力を改めて実感しました。

2つ目が、「同志社ラグビーが愛されている」ということです。川井先生をはじめとする様々な関係者の尽力により、今回のプログラムは実現したと思います。空港では、ブレザー姿の我々に対して、「応援してるよ!頑張ってね!」と声をかけてくださる方もいました。応援される、愛されるチームとして、より一層、気を引き締めて、日々の生活を送っていきます。

3つ目が、「仲間の力」です。子どもたちに指導する中で、様々な課題に直面しましたが、共有して話し合いをおこなう中で、一人では思いつかないアイデアがたくさんあり、チームの力を実感しました。また、日本とは違う環境の中で1か月を乗り越えるということは、決して一人ではできなかったことだと感じます。「帝京に勝って日本一」という目標を達成するために、今回の派遣を通じて得た経験をチームに還元して参ります。

 

秋山航太朗(3・文化情報)

 

私は、ラグビーを通じた人々との交流について感じたことをお話ししたいと思います。

私たちが赴任したKISSでは、スパイクが無い子どもたちがいたり、ボールやマーカーが全くない状況でしたが、彼らは全力でラグビーを楽しんでいました。

そんな彼らから、自分が全力で取り組めば相手も全力で応えてくれることを学びました。担当しているアカデミーの子どもたちの名前を徹夜して覚えた日々、深夜まで続いたミーティング、どれも全力で駆け抜けた1か月でした。

全力で取り組んだ結果、初めは外で見ていた子どもが練習に参加し、バスケをしている子どもが新しくラグビーを始めてくれました。

初めの数日間は5時半の起床が辛く、大変な日々が続くと思っていましたが、子どもたちの練習に取り組む姿勢が私の原動力となり、途中から自然に目を覚ますようになっていました。

今回の交流で間違いなくラグビーが国境や宗教、言語を超えて、私たちとKISSの選手の心を一つに結びつけました。相手をリスペクトしていく中で自分の事も少しリスペクトできた気がしました。これからも、相手をリスペクトすることを忘れずに今後の人生に活かしていきたいです。

 

塩尻宙(3・法)

 

JICAの隊員活動を通して、事実学ぶことの方が多かったです。特に、インドで1か月間過ごした中で、「今いる日本の環境は当たり前ではない」ということを改めて感じさせられました。

綺麗な人工芝グラウンドでラグビーができること、器具の揃ったウエイト場を使えること、靴やスパイクを履けること、蛇口をひねれば水が出ること、毎日美味しいご飯を食べられることなど、日本での日常生活において当たり前と感じ得ることが、配属先の地域では当たり前でないのです。

インドでの経験から、今いる環境とそれを支えている家族、仲間、およびその他の方々に対して常に感謝し続けることの重要性について、改めて考えさせられました。また、過酷な状況下にも関わらず、絶えず笑顔で楕円球を追いかけるKISSの子どもたちには、自分も見習うべき心の豊かさがあることに気づきました。

今後、周りの感謝の気持ちを忘れず、邁進していきたいと思います。

 

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